「友情と恋情のハザマ。」

 

 

「なあ、清四郎。おまえとはじめて会ってから、どれくらいになる?」

「そうですねぇ。かれこれ15年になりますか」

「ふーん、もうそんなに経つんだ〜」

「始めて悠理に蹴り倒された時には、まさかこんなに仲良くなるなんて、思いもしませんでしたね」

「……もしかして、根に持ってる?」

「いいえ」(にっこり)

「……」(汗)


根になんて、持っているわけはありませんよ。

あの日、お前に蹴り倒されたことで、僕の人生はどんどん面白い方向へと転がりだしたのだから。

時々思うんですよ、本当に。お前に会っていなかったら、僕の人生はどうなっていただろうって。

きっと、ひどくつまらないものになっていたでしょうね。


「これからも一緒に、いろんな冒険をしていきましょうね。ずっと一緒に、ね」

……なんてことを言ったら、どんな顔するんでしょうね?この人は。

たぶん、ニッと笑って、「うん、いいじょ!」でしょうね。(溜息)

ま、いいんですけどね。今はまだ、それで。

手を伸ばせば、触れられるし、いつも側にいられる。

この心地よい関係を、壊したくはない。


そう、今はまだ―――ね。



イラスト By たむらんさま

 

 

えへへへへ〜♪

たむらん画伯に、10万ヒットのお祝いをいただいてしまいました〜。

「何かリクは?」と聞かれて私がリクエストしたのは、

友達以上、恋人未満の爽やかな二人

どうです?ぴったりでございましょう?

嬉しくって、また駄文をつけてしまいました。(え?余計なこと?)


たむらんさま、本当にありがとうございました〜。

 


企画部屋

 

Material By Kigenさま